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御香宮神社「神幸祭」の見どころ徹底解説! 徳川ゆかりの格式高い大祭

御香宮神社「神幸祭」の見どころ徹底解説! 徳川ゆかりの格式高い大祭

京都の不動産 モコハウスです。

洛南随一の大祭「御香宮神幸祭(伏見祭)」とは

京都の南、歴史と水に恵まれた京都市伏見区において、地域全体が熱狂に包まれる一大イベントがあります。

それが、御香宮神社によって斎行される「御香宮神幸祭」、通称「伏見祭」です。

古くから地元の方々に「ごこんさん」として親しまれてきた御香宮神社は、旧伏見町一帯の総氏神として信仰を集めており、この祭りはその信仰の中心として「洛南随一の大祭」との評判を得ています。

例年10月上旬から中旬にかけての9日間にわたり開催(年により日程変動あり)され、この期間中、伏見の街全体が祭り一色に染まります。その規模と熱狂ぶりは、まさに「伏見が1年で1番アツくなる9日間」と言えるでしょう。

神幸祭とは、神社の御祭神の神霊が神輿に乗って氏子地域を巡幸し、区域内を『幸(みゆき)』される祭りです。

伏見の歴史と権威を象徴する社殿と御祭神

伏見祭の歴史的権威を裏付けるのが、御香宮神社の持つ文化的遺産と由緒です。

桃山様式を伝える重要文化財の数々

御香宮神社の社殿群は、桃山時代から江戸時代初期にかけての建造物が多く、近世初期の中央権力、特に徳川家による庇護を如実に物語っています。

  • 本殿(国指定重要文化財): 慶長10年(1605年)に、天下人となった徳川家康の命により、京都所司代の板倉勝重を普請奉行として建立されました。その構造は豪壮華麗であり、桃山時代の大型社殿として極めて高い価値を持ちます。約390年ぶりに復元された極彩色は、当時の華麗な姿を蘇らせています。
  • 拝殿(京都府指定文化財): 寛永2年(1625年)に紀州徳川家初代藩主、徳川頼宣の寄進によって造営されました。正面の軒唐破風下の蟇股(かえるまた)には、中国の古典「二十四孝」の物語が彫刻されており、当時の支配層が庶民に求めた孝行の徳などの倫理観が色濃く反映されています。
  • 表門(国指定重要文化財): こちらは、かつての伏見城の大手門を移築したものです。豊臣・徳川時代を通じて伏見の歴史と権威を象徴する構造物が、地域の総氏神に継承されたことは、神社の格式の高さを裏付けています。

安産守護の大神と「御香水」

御香宮神社の主祭神は、神功皇后であり、「日本第一安産守護之大神」と称されています。古くから安産、育児、子育ての信仰を深く集めてきました。

また、神社の名の由来となった「御香水(ごこうすい)は、境内から湧き出る清泉で、伏見の七名水の一つに数えられています。

良質な地下水に恵まれた伏見の酒造業とも水利的関係があった可能性を示す伝承もありますが、史料的には信仰・象徴としての意味合いが強いでしょう。

祭りの核心! 9日間にわたる緻密な儀式構造と特殊神事

伏見祭は、神迎えから神送り、そして大規模な神輿渡御へと至るまで、9日間にわたる緻密な儀式構造を持っています。

2025年は10月4日から10月12日にわたって行われます。

お神輿

神振神事と祭礼準備期(初日〜七日目)

祭りの実質的な始まりは、前日の夕刻に行われる「遷座祭(せんざさい)です。これは、御祭神の神霊を本殿から神輿へ移す最も重要な儀式です。

初日から五日目にかけての夜間には、「神振神事」が能舞台などで奉納されます。

これは神を慰め、その威光を増幅させるための芸能奉納であり、例として詩吟奉納などが行われます。

六日目ごろからは、翌日の公的な行列に備え、武者組の具足飾りつけ獅子母衣(ほろ)の飾りつけなど、祭りの視覚的要素を高める準備が着々と進められます。

宵宮祭の熱狂と「オクライモライ」(八日目)

最終日の前日である八日目の夕方に行われる「宵宮祭(よいみやさい)」は、祭礼のクライマックスに向けた重要な奉幣儀式です。

この宵宮祭の際に行われる「オクライモライは、伏見祭独自の特殊神事であり、猿田彦行列、武者行列を伴い、祭りの熱狂を最大限に引き出します。

特に、大手筋商店街では、商店街の店名をあしらった「大手筋ちょうちん神輿が、各店の若衆や神輿好きによってホイットホイットという威勢の良い掛け声とともに巡行します。また、花傘パレードも行われます。これは、神事と商業コミュニティの連携を深め、地域住民が祭りの熱狂に直接的に参加する重要な場となっています。

最終日のハイライト:神輿渡御と歴史を体現する行列

祭りの中心であり、最終日の朝から夜にかけて行われるのが、3基の神輿が広大な氏子区域を巡行する神輿渡御(みこしとぎょ)です。

徳川家康の孫娘・千姫ゆかりの神輿

かつて巡幸に使用されていた神輿に、徳川家康の孫娘、千姫の初延祝いに奉納されたとされる「千姫神輿があります。

その豪華さと重さ(約2.3トン!)から「日本一重い神輿」として氏子の誇りでしたが、現代では担ぐことが困難になり、祭礼期間中のみ特別公開されています。

これは、祭りが持つ歴史的格式を維持しつつ、現代的な制約に適応している象徴的な例と言えます。

伏見の歴史を「再演」する行列

神幸祭の行列は、伏見の歴史的・社会的構造を多層的に体現しています。

  • 武者行列: 伏見城を中心とする武家社会の拠点であった伏見の歴史を視覚的に再現し、徳川家の庇護を受けた神社の格式と武家文化の記憶を継承する重要な儀礼です。
  • 稚児行列: 主祭神である神功皇后が「安産守護之大神」であることと密接に関連しており、地域の子どもたちの健やかな成長と安泰を祈る儀礼的な意味を持っています。
  • 獅子若行列: 江戸時代、伏見奉行から寄進された雌雄の獅子頭を若者らが「アーヨイヨイヨッ」の掛け声とともに担ぎ、旧伏見城下を練り歩きます。この獅子頭、重さが60キロ以上もあるそうです。
  • 猿田彦行列: 神輿の先導や道案内の役割を担う、道開きの神様である猿田彦大神(猿田彦様)が登場する行列です。

これらの行列と、大手筋商店街の「ちょうちん神輿のような地域密着型の活力が融合することで、伏見祭は、歴史的連続性を地域住民に再認識させる歴史の再演」の場として機能しているのです。

※日程と神事は変更される場合があります。

伏見の暮らしに根差した不動産のプロからのご案内

モコハウス

京都市伏見区の不動産を扱う私どもモコハウスでは、このような歴史と伝統に根差した地域の魅力を、日々の暮らしやライフプランと結びつけてご提案しています。

御香宮神社は、京阪電車伏見桃山駅、近鉄京都線桃山御陵前駅、JR奈良線桃山駅のいずれからも徒歩約5分以内という、極めて高い公共交通機関の利便性を持っています。

これは、不動産を探される方にとっても大きな魅力の一つです。

ただし、祭礼期間中、特に神輿巡行が行われる最終日は周辺道路で交通規制が発生し、夕方からは大変混み合いますので、見学の際は徒歩または公共交通機関のご利用が強く推奨されています。

当店は、一見すると不動産屋には見えない、まるでお洒落な雑貨屋さんのような雰囲気が特徴の親しみやすいまちの不動産屋さんです。

堅いオフィスの様な内装ではなく、カフェのようにリラックスできる雰囲気で、お客様が少しでも安心とリラックスを得られるようこだわっております。

宅地建物取引士ファイナンシャルプランナー住宅ローンアドバイザー有資格者である2名のスタッフが、保険・税金・金融ローン・相続をはじめとする「ライフプラン」から、「不動産活用」「売買」「賃貸」まで、お客さまの幸せのお手伝いをさせていただきます。

伏見の街の魅力、そしてそこで暮らす未来について、まずは一度、カフェで一休みする感覚でモコハウスへお越しください!

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